取材日誌

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〈静岡〉

2020.04.01

静岡県富士宮市の佳築さんをご訪問

有限会社佳築さんは、静岡県富士宮市を中心に活動されています。

「長期に渡って住み続けられる家であること」

お忙しいところ御対応頂きましたのは代表の塩川喜大社長様です。

「欧米には数世代も住み続けている住宅があるのに、相変わらず日本人はスクラップ&ビルドを繰り返している。これではいつまで経っても住宅ローンに縛られるだけだ」と塩川社長は語ります。

「佳築は長く住み続けられる事を何よりも重要と考え、将来のライフスタイルの変化を見据えてご提案している」

静かな語り口ですが、言葉一つ一つに説得力を感じます。

目先の価格のみに囚われず「長く住み続けられる家」という長期的視点で考えるべきだという事ですね。

「建材選びも長期に渡って性能を維持するかどうかがポイントだ」とネオマフォームの長期断熱性能に期待されています。

【旭化成の断熱材・ネオマフォームとは】→ 「断熱材の長期性能変化に関する報告」

そんな塩川社長ですが、実は大変ギターがお上手だという噂があります。一級建築士ギタリストなんて素敵ですね。

「健康的な暮らしを実現したい」

お施主様のご厚意で、佳築さんが建築された施工物件にご案内頂きました。

木造平屋建てのこちらの建物は、屋根にネオマフォーム95mm 壁はアクリア充填105mm、床がネオマフォーム80mmという断熱仕様です。

玄関に入ると、壁と天井に見事な杉板張りが現れます。

リビングにはアクセントとしてエコカラットを配置されていて、意匠と調湿・消臭性能を両立されているそうです。

樹脂サッシにトリプルガラスと断熱・気密性能の高いサッシを採用されていて、ダクトレス熱交換型換気システムで換気をコントロールされているそうです。

「気密性を高めるだけで通気性を疎かにするとカビ発生の問題がある」

「窓やサッシなど、開口部からの熱損失や熱射の影響が大きいので、窓やサッシの性能も重要なポイント」

「断熱(遮熱)・気密・換気のバランスが重要だ」と塩川社長。

塩川社長のお話を裏付けるように、こちらの住宅の性能を表すUA値は0.41と、北海道レベル0.47をも凌ぐ高性能です。

建物内はお部屋間の温度差もなく快適でした。

取材時は雲に隠れていましたが、雲が晴れればリビングの窓の外に雄大な富士山が豪快に姿を現す設計になっていました。

専用ドッグランを併設するなど素晴らしいお住まいですね。

「雄大な富士山を借景にしたハイセンスな美容室」

以前、断熱施工中に見学させて頂いた建物が完成していました。

佳築・非住宅の外張り断熱施工風景

建築中には想像できませんでしたが、ご覧のとおり大変おしゃれな美容室です。

理想のイメージを伝える手段として、お施主様は沢山の画像を集めて塩川社長に渡したそうです。

「何も不満はなく理想通りに仕上がった」と喜んでいらっしゃいました。

開店しておよそ一カ月だというお話でオーナー様に感想を尋ねたところ「朝晩の温度差も感じる事なく快適」だと仰っていました。

特徴的な3つの窓からは雄大な富士山が望めるのですが、設計した塩川社長によると「特に意識はしていない」と控え目に笑っていらっしゃいました。

大変羨ましい環境ですね。

オーナ様のお話では、遠方の神奈川県から来られるお客様もいらっしゃるそうです。

ヘッドスパが人気だとか、宜しければ是非体験してみて下さい。

私たちもいつかプライベートで訪れたいと思います。

【美容室Kiki hair】→  #kiki_hair_Instagram

「建築を通じて地球と社会に貢献する」

佳築さんは、国連が提唱している「持続可能な世界を実現するための17のグローバル目標と169のターゲットからなるSDGs」に賛同し、建築を通じて「住まいのサスティナブル化」「健康的な暮らしの実現」に取り組んでいらっしゃるそうです。

「健康的な暮らしの実現には断熱材は欠かせない」「ネオマフォームの断熱性能がポイントとなっている」と仰っていただき、私たちは身が引き締まる思いがしました。

残念ながら、ここでお時間となってしまいました。続きは次の機会に伺わせて下さい。

お忙しいところご案内頂いた塩川社長様、取材に応じて頂いた美容室Kiki hairのオーナー様、長期優良住宅のお施主様、その他スタッフの方々にこの場をお借りして御礼申し上げます。