取材日誌

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〈岐阜〉

2020.03.26

ヤマジョウ建設さんの施工現場を見学

外貼り断熱作業が始まったヤマジョウ建設さんの施工現場を見学してきました。

周囲を山々に囲まれた岐阜県関市板取(いたどり)に本社があるヤマジョウ建設さんは、古くから山林製材業も営まれています。

自然と深く関わる事から、計画伐採・植林、山林の環境保護などにも積極的に取り組まれています。

一軒目は、ヤマジョウ建設さんならではの、木をふんだんに使った施工現場でした。

しっかりと基礎断熱された床下の桁は140cm。居住性とメンテナンス性を両立されています。

外張り断熱のメリットで小屋裏も有効活用できるので、完成が楽しみですね。

ヤマジョウ建設さんが使われる梁桁材は、岐阜県産の岐阜性能表示材※を標準採用されているそうです。

※「JASで定められた基準に準じて岐阜県が定めた含水率・ヤング係数・寸法などの基準をクリアした岐阜県のブランド木材」。ヤング係数とは木材に加えられた「曲げの力」に対して「縦歪みやたわみ」の程度を表す数値のこと。数値が大きいほど(曲げ)強度が高い。

一般的には梁に使われる事が少ない杉材も、こちらの現場ではスパンに応じて使われていました。岐阜県の性能表示材はヤング係数的にも優れているそうです。

一般的な杉はGE-70程度だそうですが、こちら岐阜の性能表示杉はGE-90と表示されていました。

木肌が美しく輝いています。

二軒目の施工現場は対照的にモダンな佇まいのお住まいでした。

既に内装作業に入られていて、断熱施工の様子は覗えませんでしたが、ラワン合板を現しにした内装、積層断面をアクセントとして活かした階段や造作棚など、随所にこだわりが見えます。

ラワン合板の合わせ目の目地のラインが非常に整っていて、大工さんの仕事ぶりに感動致しました。

お話を伺うと、ラワン合板の中でも、木肌が美しいものだけを選りすぐって使われているそうです。

材料の選定においても手間を惜しまない姿勢は素晴らしいと思いました。

あれこれ見学していると時間の経過を忘れます。あっという間にお暇の時間となりました。

お忙しいところご案内頂いた長屋社長様をはじめ、現場スタッフの方々にこの場をお借りして御礼申し上げます。