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〈山形〉

2020.09.25

高性能を維持する家 〜ロングライフに対応した家づくり〜

注文住宅で家づくりをする上で家の性能を気にする方は多いでしょう。特に雪深く冬寒い東北地方では高気密・高断熱で冬でも暖かい家に住みたいという希望は多くの方が持っています。

しかし、家の性能は築年数が建つごとに少しずつ劣化していくということをみなさんご存知でしょうか?家に使われている木材などの素材が年々劣化することや、接着が少しずつ剥がれていくことで断熱性や気密性も低くなっていくのです。

今回は家の劣化について、また劣化をどのように防いだら良いかについて解説していきます。ササキハウスでは出来るだけ家の性能が劣化しないよう素材や工法を工夫して家を建てており、その工夫についても同時に紹介するのでぜひ参考にしてください。

ササキハウス

長年住むと家は劣化する

家を建てると一般的には長年住み続けます。20年、あるいは30年以上住む方も多くいるでしょう。その間に家は少しずつ劣化していき「寒くなった」などの不満が起きるようになるのです。

いつまでも暖かく快適に住む家にするには劣化していく箇所に工夫を凝らす必要や劣化した際に修理などをする必要があります。そこで、まずは長年住んでいる家にはどのような劣化があるのか確認しましょう。

家で劣化していくポイント
・柱やはりなどの構造体
・外壁・屋根
・設備(キッチン・トイレなど)
・壁紙やフローリング

それぞれ、劣化するとどんな事が起きてしまうのかチェックしましょう

構造体(木材)

家の柱やはりに使用される木材は長年使っていると乾燥による形の変化や収縮がおき、場合によってはソリやワレが起きてしまいます。また、家の換気が悪くシロアリやカビが出てしまうと木材の一部が破損してしまい、最悪の場合は柱が倒壊してしまうケースもあります。

乾燥によって木材の形の変化が起きると柱と柱の間や柱と壁の間に隙間ができてしまい、気密性が失われていきます。また、あちこちで柱の形が変化すると家が傾いてしまうこともあります。

外壁・屋根

外壁・屋根は外気に晒されており、日光や風・雨・雪の影響を直接受けるので家の中でも劣化しやすい箇所です。

汚れや色がくすんでしまうという変化や一部破損してしまう事があります。破損を放置しておくとそこから少しずつ破損が広がり気密性が失われていきます。場合によっては雨漏りやすきま風の原因にもなるので定期的にメインテナンスを行う事が重要です。

設備

キッチンやトイレ、お風呂などの住宅設備には寿命があります。耐用年数は年々長くなってはいるものの一生涯同じものを使用し続けるのは難しいです。交換のタイミングがどこかで来るので、準備しておきましょう。

壁紙やフローリング

壁紙やフローリングは長年使用していると汚れが付着してきます。また、剥がれてくることもあり交換する必要も出てきます。

壁紙やフローリングの劣化は気をつけていても止めるのは難しいです。定期的にワックスを塗ったり、壁紙を交換したりしながらメインテナンスをしていきましょう。

素材・工法にこだわり性能を維持する

家の中でも特に構造体や外壁・屋根、壁の間に使われる断熱材は劣化すると家の性能への影響が高いです。構造体などのパーツが歪み・ずれ・破損を起こしてしまうと気密性が失われると同時に断熱性能も低下していきます。

構造体や断熱材などは素材や工法にこだわることで、ある程度高い性能を維持することができます。

素材の工夫

構造体に使用される木材に歪みやソリ、ワレが出来てしまうと柱と柱の間や柱と壁の間に隙間が出来てしまい気密性・断熱性が失われます。つまり、変化しにくい木材を使用することで気密性・断熱性を長い期間保持できます。

変化しにくい木材に必要なのは強度と乾燥です。強度がある木材は重みによる変化がしにくく、乾燥を丁寧に行った木材は建築後の乾燥による変化が少ないです。ササキハウスではLVL材を使用しています。LVL材は一般的な無垢材の約1.5倍の強度と言われており、含水率も8%と低い木材です。LVL材を使用することで木材の変化をしづらくなり家の性能が長く保たれるのです。

また、ササキハウスでは断熱材にネオマフォームを使用しています。ネオマフォームは断熱材の長期性能を日本で初めて実験している断熱材で25年後も高い断熱性能を誇っていることが証明されています。断熱材の工夫によっても性能を維持できるかは変わってくるのです。

工法の工夫

素材に工夫を凝らしても施工時に隙間ができるような工事をしてしまうと外気が家の中に入ってきてしまい寒さや暑さを感じてしまいます。また、結露やカビが起きてしまうような施工をすると柱が腐ってしまうことさえあり、家自体の寿命が短くなってしまいます。

ササキハウスでは外張り断熱という家を断熱材で覆うような断熱工法を採用することで壁に隙間ができないように工夫しています。また、断熱材によって外気と柱や内壁が直接触れないようにすることで、結露を防ぐ効果もあるのです。

家の性能を長期で保つためには工法や施工の工夫も必要です。気になる方は建築会社の方に工法とメリット・デメリットを聞いてみましょう。

飽きのこないデザイン性とは

家に長年住むということは家の内装とも長く付き合うということです。この章では長年住む上で飽きのこないデザイン性について考えてみます。

長年、住んでいながら飽きのこないデザインにするためにはシンプルなデザインにすることが良いです。シンプルなデザインは派手さがない分、自然に受け入れることができ流行にも囚われないので時代遅れや時代違いのデザインになりにくいからです。

また、設計上もシンプルな間取り・デザインにしておけば後々リフォームやリノベーション を行う上でも手間がかかりません。リノベーション での間取りの変更などの自由度もかなり高いです。

もちろん気に入ったデザインがある方はそのデザインにするべきですが、飽きのこないデザイン性が良いという方はシンプルなデザインを提案してもらってはいかがでしょうか。

デザインに変化が生まれる自然素材

壁、床に使用する素材を自然素材にするとデザインの経年変化を楽しむことができます。例えば床に天然の無垢材を使用すると、明るい色からだんだんと暗い色へと変化し、味わいのあるデザインになってきます。

リフォームなどを行わずにデザインの変化を楽しみたい方は床や壁などに自然素材を使用すると良いでしょう。

まとめ

今回は家の性能の劣化についてや長年維持するための工夫を紹介してきました。

家を建てるときは誰しも新築の家に住むときのことをまず考えます。悪いことではないですが、「自分が20年、30年同じ家に住むとしたら」と少しだけ未来について考えてみると、また違った目で家づくりを考えることができます。

日本では一度家を建てると生涯同じ家に住むことが多いです。ぜひ20年、30年後も快適な家を考えながら家づくりを行ってください。