取材日誌

NLC List

〈山梨〉

2020.03.31

山梨県甲府市のマイスタイルさんをご訪問

マイスタイル株式会社さんは山梨県甲府市を中心に活動されています。

お忙しいところ御対応頂きましたのは代表の新倉社長様です。

自然を愛し、お忙しい合間をぬって楽しむ趣味のサーフィンでも「沖合に漂いながら陸地の建造物を眺め、あれこれ思索を巡らせている」という新倉社長に建築への想いを語って頂きました。

海外の高級家具ブランドと提携

資料を拝見すると、おしゃれなインテリアのお写真が目立ちます。

マイスタイルさんでは「Cassina IXC.」「Minotti」「BoConcept」など海外の高級家具ブランドと提携し、東京の港区青山・表参道界隈のショップへお施主様を伴って家具選びのアドバイスをされる事もあるそうです。

ヒアリングから設計・デザインまで、全て自身で手掛ける新倉社長の細部へのこだわりは、家具選びにも及んでいるようです。

入念なリサーチに基づいた綿密なプランニング

「お施主様のご要望を元にプランニングするだけでは不十分だ」と新倉社長は語ります。

お施主様の行動パターンの分析、ご家族全員の嗜好など、新倉社長自身で約2週間かけて入念にリサーチされるそうです。

文字通り「お客様とともに考え、ともにつくる、オンリーワンを追求。それが、MY STYLEの家づくり」ですね。

社名のマイスタイルは、新倉社長自身のマイスタイルであり、お施主様のマイスタイルでもあるという思いが込められているようです。

新倉社長は、常に「自分が住む家だったら」という自問自答を繰り返しながらプランニングされるそうです。

「お施主様からのご紹介率が90%以上、完成見学会も事前予約制にしないと捌ききれない」という人気の秘訣がここにあるように思いました。

「働き甲斐の創生」

「良いモノづくりには、お施主様からの評価や、社会からの評価が一番のモチベーションとなる」と新倉社長。

「良い仕事をしてお施主様に喜んで頂き、それを実感する事で次に繋がる」という訳ですね。

「それだけにヒアリングは重要となる」と入念なリサーチを行う理由を語っていらっしゃいました。

「断熱・気密・換気はパーフェクトでなければならない」

「断熱にこだわる理由は、人間にとっての快適性はもちろんの事、建物自体も長持ちするからだ」と断熱施工の重要性について語ります。

「単純に気密を上げるだけだと内部結露の問題もある」と換気についても研究されています。

「住宅ローンが終わる頃に寿命が来るような家ではなく、いつまでも長く住める家、ライフスタイルの変化にも手を入れれば対応可能なサスティナブルな家を建てている」

「自分が住む家だと思えば当たり前の事」と新倉社長は明快です。

断熱施工中の現場

マイスタイルさんの断熱施工中の現場を見学させて頂きました。

雄大な富士山を一望する土地に建つ、高性能住宅の断熱施工の様子です。

こちらの建物は壁の外張りにネオマフォーム45mm、屋根の外張りに45mmを2枚重ねて断熱施工されています。

「個性と感性放つサスティナブルな暮らし」

タイミングよく、完成見学会直前の住宅も見学させて頂ける事となりました。

こちらの建物は壁の外張りにネオマフォーム50mm、屋根の外張りに50mmを2枚重ねて断熱施工されています。

こちらの住宅のコンセプトは「一年を通してきれいな空気と快適な温度を保つ室内環境に優れた、暮らす人の住む意味を考えたノンストレスの家」だそうです。

ネオマフォーム外張り断熱+高気密+24時間換気システムで、どこに居ても快適に過ごせる「ノンストレス」の暮らしを実現されています。

取材当日の最高気温は日中でも5.5℃で、建物の外観を見学させて頂いている時はコート無しでは辛かったですが、一歩建物の中に入ると室内はとても快適でした。※FFファンヒーターは稼働させていない状況です。

インナーテラスを設け、明るく開放感のあるLDK

採光窓を斜めに受ける事により、開放感はそのままでプライバシー性を高めています。

窓越しにピアノを弾いている様子が見えるように設計されていました。

床材はブラックチェリー、グレーのタイルがアクセントとなっています。

マイスタイルさんでは、電気、都市ガス、プロパンガスなど、地域事情に合った冷暖房をご提案されているそうです。こちらの住宅はFFファンヒーターを採用されていました。

躯体性能が高いので、いずれのエネルギーを選択されても消費量は抑えられますね。

吹き抜けの壁面には緊密に等間隔に配置されたタイル張りが施され、間接照明の照度や設置方法にも新倉社長のこだわりが見えます。

2階の寝室&書斎、子ども部屋、ホールと、それぞれにテイストを変えているので、無意識に異なる空間であることを意識させられます。

子ども部屋の収納スペースはトンネルのように奥で繋がっていて、お子様達が遊ぶ様子が浮かんできます。

天蓋付きベッド、多用途に使えそうな収納スペース、随所に用意された読書スペースなど、お施主様のご要望が様々なところに反映されているのが判ります。

細部まで手を抜かない丁寧な仕上げに、私たちも完全に施主目線になっていました。

これで「ハウスメーカーよりはコストを抑えている」と聞いて心が動かない方はいないですね。

残念ながらここでお時間となってしまいました。

お忙しい中、快く取材に応じて頂いた新倉社長様、その他スタッフの方々に、この場をお借りして心より感謝申し上げます。