
〈新潟〉
2020.03.31
新潟県新潟市の吉川不動産さんをご訪問
吉川不動産株式会社さんは「安心、安全、良心、良質」をバックボーンに新潟県新潟市を中心に活動されています。
お忙しいところ御対応頂きましたのは代表の吉川社長様、営業部の南澤様、建築部の髙橋様です。

進化し続ける住まいの総合サービス
創業50年となる吉川不動産さんでは、不動産の販売・仲介・管理・建築・設計・施工と、住まいに関する総合的なサービスを行っていらっしゃいます。
環境の厳しい新潟において一早く、昭和60年から高断熱・高気密住宅に取り組まれ、現在では省エネ先進国である北欧並みの省エネ性に優れた「無暖房住宅」(Q値=1.0以下)に挑戦されています。
家づくりについてはデザイン性を重視した空間設計を得意とされています。

コンセプトカタログなども丁寧に作り込まれていて、デザインも洗練されています。
「パッシブデザイン・4つのスタンダード」
吉川不動産さんが大切にしている「パッシブデザイン」という家づくりの考え方には4つのスタンダードがあります。
1.構造:可変構造のSE構法で間取らない耐震
2.省エネ:温度環境を整えることで1枚脱げる快適
3.材料:適材適所のデザイン「これでいい」のほどよさ
4.保証:保証と定期メンテナンスの永いお付き合い
さっそく施工中の現場とモデルハウスを見学させて頂く事になりました。
構造:可変構造のSE構法で間取らない耐震
吉川不動産さんは耐震SE工法を採用されています。
まず目に飛び込んできたのは6mスパンという車庫の梁、支える柱も平角で360mmだそうです。それらが専用の金物でしっかりと固定されています。
スケルトンインフィルという、可変性に富んだ構造なので、将来のライフスタイルの変化にも柔軟に対応できる利点もあるそうです。
ラーメン構造を支える耐力壁や床には予め釘を打つ場所が記されていて、床合板も指定通りに千鳥貼りで配置されています。


【 吉川不動産HP 】→ パッシブデザインの家づくり
省エネ:温度環境を整えることで1枚脱げる快適
こちらの住宅は、壁にネオマフォーム外張り80mm、屋根は外張り50mm+垂木間に充填66mmのダブル断熱です。
ネオマフォームが隙間なく張られている様子は圧巻で、こうした吉川不動産さんの確かな施工技術によってネオマフォームの性能が引き出されます。

この日の新潟の最高気温は8.7℃でしたが、取材中は断続的に雨が降り、風もあったので体感温度はさらに低かったと思いますが、ネオマフォームの断熱施工を終えた状態で建物の中は過ごしやすかったです。

折角の機会なのでネオマフォームを背景に吉川不動産さんのスタッフの皆さんと記念写真を撮りました。
【 旭化成建材断熱のすすめ 】→ 外張り断熱のすすめ
材料:適材適所のデザイン「これでいい」のほどよさ
「冬暖かく、夏涼しい、自然光にあふれる四季」がデザインコンセプトというお話のモデルハウス「優しい家」を見学させて頂きました。
ちなみにこちら信濃川の畔に連なっている建物すべてが吉川不動産さんが手掛けた住宅だそうです。とてもおしゃれな一角ですね。
【 吉川不動産HP 】→ パッシブデザイン最新モデル「優しい家」

建物の中は2階に設置された「パッシブ冷暖®」で17℃に保たれていました。
メンテナンス性に優れたビルドインエアコン一基で冷暖房を賄うシステムなので、コスト的にも優しいですね。

スケルトンインフィルならではの開放感ですね。
交通量の多い通りに面しているにも関わらず建物の中は静かでした。
耐震等級は3で、UA値0.34w/㎡k、Q値1.4w/㎡k というお話です。


「四人家族を想定した」というこちらのモデルハウスは、生活動線をコンパクトにまとめ、同時に広がりを感じる工夫をされているそうです。
キッチンからフロアー全体が眺望できるので小さなお子さんがいらっしゃる子育て世代には安心ですね。
小上がりの下は収納になっていて、ロフトも使い勝手が良さそうでした。
美味しいコーヒーを入れて下さり、思わず取材を忘れて寛いでしまいました。
経年変化と同時に質感を楽しめる無垢材は、「新潟の寒い冬にも温かみを感じる」と好評のようです。
コストバランスにもこだわり

「断熱・気密・構造の相対的なコストバランスを重視し、建材選びも含めて適材適所のほどよいデザインであることを大切にしている」と南澤さんと髙橋さんが語っていらっしゃいました。
土地探しから建築まで、吉川不動産さんなら安心してお任せできると思いました。
残念ながらここでお時間となってしまいました。
お忙しい中、快く取材に応じて頂いた吉川社長様、現場やモデルハウスにご案内頂いた営業部の南澤様、建築部の髙橋様、その他スタッフの皆様に、この場をお借りして御礼申し上げます。