
〈長野〉
2020.03.27
松本市の木族の家さんをご訪問
株式会社木族の家さんは「まじめで、オシャレな工務店がつくるチョットカッコイイ木の家」をキャッチフレーズに長野県松本市を中心に活動されています。
お忙しいところご対応頂きましたのは代表の田中社長様、下里所長様、県様です。

ハウスメーカーには出来ない地域に根付いた丁寧な家づくり
「モデルハウスも住宅展示場もない小さな工務店です。」これは決して謙遜されていらしゃる訳ではありません。その証拠に田中社長の表情には自信が溢れています。
田中社長は、建てては壊すスクラップ&ビルドに疑問を抱き老舗ハウスメーカーから独立した経歴をお持ちです。

「真正面からお施主様に向き合う丁寧な家づくりこそ工務店の使命」「自信を持って提供できる棟数しか建てない」と語る田中社長。
完成見学会を控えた施工現場を見学させて頂きました。
こちらの建物は床下エアコンで足元を温める仕様となっていて、断熱材はネオマフォームをご採用頂いております。
家の歴史は家族の歴史。経年美化していく本物の木の家づくり
梁に地域のブランド材・木曽ひのきを表しで使いながら、吹き抜けの手すり部分には構造材の中から木目の美しいものを選んで使用するなどメリハリのあるコストダウンを図っています。建具などもすべて自社製だそうです。

全棟で完成見学会を開催
「現実離れした大きく豪華なモデルルームはあまり参考にならない」と語る田中社長。
ショールームや豪華なモデルルームの維持にはそれなりのコストが掛かる。でも何を参考にしたら良いのか?
その答えとして、木族の家さんでは全棟で完成見学会を開催されているそうです。
これはお施主様との関係性が良好でなければ成し得ない事だと思います。
それを裏付けるように木族の家さんHPには沢山の「お客様の声」が掲載されていらっしゃいます。
木とふれあいながらお客様とのコミュニケーションを高める
次に、様々な加工機械を備えた作業場・設計室・打合せ場所を併用した「木族の家ワークショップ」を見学させて頂きました。
こちらはバックヤードの加工工場としてだけではなく、木を自然乾燥させる材料貯蔵所、木工教室、住宅相談などと建築に関する幅広い用途に活用されているそうです。
見事なモンキーポッドの年輪テーブルや、欅の尺柱や巨大な一枚板などがストックされていました。
折しも「天然の白樺の枝をハンガーとして活用したい」というお客様のご要望に応えて、数本の枝がストックされていましたが、どのような仕上がりになるのか完成が楽しみです。

地域に開かれた工務店
木族の家さんの本社ショールームは、松本駅から700m、国宝松本城まではわずか150mの距離にあります。
地元のお客様以外にも、信州・長野の大自然に魅せられて移住をご希望される県外のお客様からのご相談も多いそうで、中にはドイツから移住されたお施主様もいらっしゃるそうです。
開放的な雰囲気のせいか、学生さんなど若い人が立ち寄ることもあるそうです。
「里山の木」として60本あまりの木材が展示されていたり、キッズスペースの玩具にも無垢の木を使われるなど展示の工夫がありました。
分厚い天然のトチの板を加工した打合せテーブルはお見事でした。

お忙しい中、快く取材に応じて頂いた田中社長様、下里所長様、県様、その他スタッフの方々に、この場をお借りして心より感謝申し上げます。