〈千葉〉
2020.03.31
千葉県旭市の戸諸工務店さんをご訪問
株式会社戸諸工務店さんは「すべてはお客様に喜んで、満足度の高い安心施工をお約束する」をキャッチフレーズに千葉県旭市を中心に活動されています。
お忙しいところ御対応頂きましたのは代表の戸諸社長様です。
すっぽり断熱工法の家
戸諸工務店さんでは、「すっぽり外張り断熱の家」として、ネオマフォーム(ゼウス)を外張り断熱にご採用頂いています。
屋根の小屋裏から壁まで断熱材で覆うので、小屋裏も有効活用できると評判のようです。
戸諸工務店さんは、単純に外張り断熱なら良いという事ではなく、結露に対してもきちんと対策を取っていらっしゃいます。
「最近のお施主様はWebやSNSを活用して情報収集している方が多い」と戸諸社長。
断熱施工についても勉強してきているので「特に構造と断熱は手を抜けない」と仰っていました。
【 旭化成建材断熱のすすめ 】→ 外張り断熱のすすめ
オフィスの近くに外張り断熱施工中の物件があるという事で見学させて頂く事になりました。
ネオマゼウスですっぽり断熱の家
建築用断熱材JIS A 9521においての最高ランクの熱伝導率λ=0.018W/(m·K)を実現したネオマゼウス。
こうしてきっちりと隙間なく貼られた様子はまさに圧巻ですね。戸諸工務店さんの確かな施工技術によってネオマゼウスの性能が引き出されます。
【 旭化成の断熱材 】→ ネオマゼウス
昔ながらの墨付け・手刻みによる家づくり
昭和23年創業と、70年に渡る歴史の戸諸工務店さんでは、近頃では珍しい、昔ながらの墨付け・手刻みによる家づくりをされています。
手刻みとプレカットの違いを軸組模型で体感させて頂きました。
社寺仏閣建築で培った技術
基礎工事においても大ぶりの割栗石を一つずつ手作業で並べるそうですが、そうした伝統技術がきちんと伝承されているのは素晴らしい事ですね。
オフィス壁面に展示されている伝統的な軸組模型や神棚も自社大工さんによるものだそうです。
無垢材にこだわる
戸諸工務店さんでは集成材は使用しないそうです。
柱・土台には国産の桧、杉の四寸角(乾燥無垢材)を標準採用し、丈夫で長持ちする家づくりをされています。
含水率も厳しくチェックして、場合によってはさらに数か月寝かせて乾燥させる場合もあるそうですが、「会社的にコストアップになったとしても品質を落とす訳にはいかない」と語る戸諸社長の表情には建築のプロとしての揺るぎない信念を感じました。
丁寧な施工が実証される
戸諸工務店さんでは外部、内部すべての壁下地に厚み15ミリの胴縁を柱の内々に取り付けています。
「家の耐震性を上げ、より安心して暮らせる住まいを造っている」と戸諸社長は語ります。
2011年(平成23年)3月11日に発生した東日本大震災の折には旭市にも相当被害が出ていましたが、戸諸工務店さんが胴縁施工したお宅では、クロスは元より、塗り壁でも割れが発生していなかったそうです。日頃の丁寧な施工が実を結んだ事例ですね。
【 戸諸工務店HP 】→ >私たちのこだわり | 内装材下地について
現場の大工さん達は自ら体感している
現場取材の折に大工さんにネオマフォームの感想をお尋ねすると「ネオマフォームの外張り施工を終えただけでも現場はそれなりに快適だ」と言われる事が多いです。
特に夏場の現場ではその傾向が顕著です。
私たち取材陣の中では「現場あるある」として定説化しているのですが、戸諸社長のお話はより具体的で「断熱施工後の作業効率が異なる」というお話でした。
作業場見学「木取り」「墨付け」「板図」「手刻み」
手刻み加工をする作業場も見学させて頂きました。
部外者がうろうろするとご迷惑なのは判っているのですが、ついつい取材を忘れて作業が進む様子を眺めてしまいます。
プレカットが主流となった今となっては、「木取り」「墨付け」「板図」「手刻み」といった、昔ながらの技術をきちんと伝承している工務店さんは貴重です。
ここでお時間となってしまいました。
お忙しいところ御案内頂いた戸諸社長、飯田様、高木様、小林様、その他スタッフの皆様に、この場をお借りして御礼申し上げます。